エアコン取り付け方

標準工事のエアコン取り付け方です。

エアコン取り付けで標準工事、内機と外機が同フロアでベランダまたは、
大地置き(地面直置き)でエアコン用の専用コンセントと配管用の穴がある場合で4mまでの配管で設置が出来る場合の取り付け方法です。

 標準的なエアコン取り付け(施工)手順です。設置状況などによっては、手順が異なりますのでご参考程度で確認して下さい。下記のエアコン取り付け方法(手順)は、一般の戸建てで1階に室内機を取り付け、1階室内機真裏の地面に室外機を直置きした場合になります。※RCマンション、配管穴あり、専用コンセントあり、室外機はベランダ床置き、配管は4m以内で設置を想定してます。

①室内機の設置位置を決めて、背板を取り付けます。
■配管穴と専用コンセントがある場所に、室内機の寸法が入るか確認します。
■天井から最低8センチ以上、上に幅を取って配管穴と専用コンセントにできるだけ近い場所に取り付けします。(専用のコンセントが届く範囲。長めにあるので最後に調整できるように室内機の内側に隠して短めにしておきます。また、配管が長くなると美観が損なわれるため、機能重視の場合、室内側に配管が見えることになります。例:配管穴位置が壁際で、室内機をお部屋の中心に取り付ける場合など)
■背板(アルミ板)を水平器を使用して配管側に傾けて勾配をつけます。(排水のために水が流れる側に傾ける。見た目ではわからないぐらいだと1mmぐらいです。)
■背板をビス(ネジ・またはアンカー)で固定します。※石膏ボードのみの場合は、専用のアンカーがあります。

②冷媒配管の準備をします。
■室内機に電線(VA)とドレンホースを差し込みます。※この時、ドレンホースは、左右取付ができますので、配管を出す側に付け替えておきます。
■配管をフレアツールを使用してフレア加工をします。※フレア加工済みの配管もあります。
■右側に配管穴がある場合の手順になりますが、先に接続した電線とドレンホースを配管穴に通しておきます。※エアコン設置状況によっては、このとき配管も接続して配管穴に通します。
■室内機の補助管(元々ついている配管)を配管する方向に出して、電線、ドレンホースと一緒に化粧テープ(コーテープ)で巻き固定します。※コツは、捻れないように配管を順番に通すことです。

③室内機を背板に設置します。
■上記の状態のまま脚立を使用して、エアコン室内機の上部を背板の上部に上から差し込みます。※この時、コンセントを室内機内側に余分な長さ分を隠すようにする。
■上部をかけた状態でそのまま、下部を爪がかかるように強めに押します。※コンセントの線を挟まないように気を付ける。
■室内機の下側と上部で勾配が取れているか水平器で確認します。※水が流れていく方に(ドレンホース側)傾いていればOKです。

④配管を接続します。
■配管を室内機の補助管に接続します。(トルクレンチを使用)※締めすぎ、緩みすぎどちらもガス漏れの恐れがあります。
■冷媒管と電線、ドレンホースを一緒にして化粧テープ(コーテープ)で巻きます。このとき、ある程度室外機までの配管を形成しておきます。
■室外機の接続部分は、2股に分けて化粧テープ(コーテープ)で仕上げます。30cmほど手前で2股に分けると作業がしやすくなります。
■室外機のバルブに配管を接続します。(トルクレンチ使用)

⑤真空引き(エアパージ)をします。
■真空ポンプを使用します。
■サービスバルブにマニホールドを経由して、真空ポンプを接続します。
■約10分程度運転して、-0.1MPa(-750mmHg)になっている事を確認します。
■約10分~15分ほど放置してゲージが戻らなければOKです。
■室外機のバルブを2ヶ所とも開けます。

⑥試運転をします。
■コンセントの形状や電圧が問題なければ、コンセントを差します。
■リモコンで冷暖房運転をして動作確認ができればOKです。

※RCマンション、配管穴あり、専用コンセントあり、
室外機はベランダ床置き、配管は4m以内で設置を想定してます。